大阪府は東京に次ぐ第二の都市であり、西日本の経済・行政・文化・交通の中心となっています。33市9町1村の計43の自治体で構成され、このうち、大阪市と堺市の2つの都市が政令指定都市に登録されています。人口は8,826,524人(平成30年8月1日大阪府発表）で、全国で三番目に多く、面積は全国で二番目に小さいため人口密度が高いです。県内総生産は、東京都についで第2位であり、2018年には、エコノミスト・インテリジェンヌ・ユニットによる「最も住みやすい都市」ランキングにおいて、ウィーン、メルボルン二ついで3位と評価されています。
大阪府内には、阪神工業地帯や堺泉北臨海工業地帯があります。また、本店、本社を大阪府におく大手企業がたくさんあり、その数も全国で2番目に多くあります。
大阪府内の鉄道は私鉄の割合が大きく、それらの電鉄各社は百貨店やホテルなどの経営も多角的に行っています。また、大阪国際空港、関西国際空港二つの主要な空港を有しています。関西国際空港は、国際線もあるため、関西における日本の空の窓口となっています。

大阪府の木は、イチョウ、花は梅、サクラソウ、府の鳥はモズです。面積は、1,905km2（平成29年10月　国土地理院）であり、かつては全国で1番狭い都道府県でしたが、関西国際空港の開港による埋め立てなどによって、香川県の面積を上回りました。大阪府は、33市9町1村の計43の自治体で構成されています。人口10万人以上の都市が22市あり、全国で一番多いです。大阪府は豊能地域、大阪市内、北河内地域、中河内地域、三島地域、泉北地域、泉南地域の8つの地域に分けることができます。2006年に堺市が政令指定都市に移行したため、複数の政令市を有することになりました。
大阪府では、府内にある美しい街並みを改めて見つめ直し、守り育てるため、また観光に訪れた人々に感動を与えるようなまちなみを「まちなみ百景」として選定する活動が行われています。千里中央のまちなみ（豊中市）やみのお滝道沿いのまちなみ（箕面市）などが登録されています。

大阪府は5世紀頃、日本の経済、政治の中心として栄え、古来からあらゆる地方の人々が集まってくる場所でした。国内だけでなく、朝鮮や中国などのアジアの国々からの玄関口として利用されました。仏教の布教も大阪府から始まり、日本全国に広がっていきました。江戸時代には、豊臣秀吉によって大阪城が築かれました。当時、大阪府は食物や米など重要な品物の売買が頻繁に行われることに由来して「天下の台所」と呼ばれていました。また、橋と水路の多い町であったため「浪華の八百八橋」とも言われていました。人形浄瑠璃は大阪府から発祥した芸能で、他にも大坂相撲や上方歌舞伎も盛んに行われていました。落語や漫才も大阪府で生まれた話芸でお笑い文化が栄えていきました。
現代では、1970年にアジア初の万国博覧会会場として選ばれました。また、1995年にはAPECサミットが開催され、大阪は、国際博覧会や国際会議、展示会や国際ミーティングの開催地としてアジアにおける主要な都市となっています。

大阪府では、自立した福祉社会を作るための働きとして様々な活動があります。その一環として、大阪府福祉基金を設置しています。大阪府福祉基金とは、寄付金とその運用利益などを財源とした様々なボランティア活動や、府民の自主的な地域福祉活動に助成する制度です。地域の高齢者福祉や障がい者福祉、子育て支援など様々な活動に役立てられます。地域福祉活動として、地域住民が一人暮らしの高齢者に対して、見守りや声かけ訪問、配食サービスを行う小地域ネットワーク活動が、府内の小学校地区で行われています
また、大阪府では、誰もが情報を共有することができる「情報のユニバーサルデザイン」の実現を目指し、大阪府のホームページも高齢者や身体の不自由な人などが利用しやすいよう作られています。他にも高齢者や障がい者などの公共機関を使用して移動することが困難な人を対象にNPO法人や社会福祉法人などの非営利法人等が通院、通所などを目的に有償で車で移送する福祉有償移送という制度があります。手続きをして登録することで、実施する団体の情報を得ることができます。