夏の日差しが強くなってくると、いよいよお盆の到来です。会社の休みを利用して地元へ帰省したり、家族サービスで行楽地へ出かける方も多いのではないでしょうか。
一方で地域によっては、お盆の時期は出かけたりはせずに、仏壇や盆棚を組み立て、提灯などを飾り付けてご先祖様を迎えるという風習が未だに残っているところもあります。この盆棚や提灯をまとめてお盆用品と言います。お盆用品は意外と量も多く、それぞれに宗教的な意味があるので、粗末に扱えない代物なので注意が必要です。
しかし、買い替えなどでやむなくお盆用品を処分しなければならなくなった時、どのように処分するのが正しいのでしょうか。
お盆の飾りにはどんな種類があるのか
お盆の飾りやお盆用品のにはどのような種類のものがあるのでしょうか。
まず、大きいものだと、ひな壇のように段になっている祭壇の「盆棚」が挙げられます。この上に、「まこも」という稲の一種を編んで作られた敷物を敷いて、上にお供え物や飾りを置きます。
飾りには、キュウリや茄子に竹串を刺した精霊馬やお膳を並べたり、盆提灯などが種類としてあげられます。その他、盆花やほおづきなどがあります。
現在のお盆用品の処分方法
以前は自宅で送り火として燃やしたり、川に流していたお盆用品ですが、現在ではそういうわけにもいかないでしょう。現在のお盆用品の適切な処分方法は以下の2つです。
一般の家庭ごみとして処分する
まず、来年まで保管しないお盆用品を一般の家庭ごみとして処分する方法があげられます。家庭で処分する際はお清めの塩を振り、白紙に包んで他のゴミと分別して出します。お清めの塩は味塩以外のものを用意しましょう。
お寺のお焚き上げで処分する
塩で清めていても家庭で処分するのに抵抗がある人もいるでしょう。そのような場合は、近くのお寺でお焚き上げをしてもらい、処分する方法がオススメです。きちんと見送りたいという気持ちも込められるので、すっきりお盆の終わりを迎えることができるでしょう。
まとめ
お盆の時期になると行楽地へ出かける方も多いでしょうが、地方によってはお盆の飾り付けをして帰ってくるご先祖様を迎えるという方もいるでしょう。
お盆飾りには盆棚や提灯、お膳や盆花などがありますが、古くなってしまったり来年には使わないものは片付けの際に処分する必要があります。
家庭でお盆用品を処分する時は、味塩以外の塩を使ってお清めをし、白紙に包んで他のゴミとは分けて処分します。家庭での処分に抵抗がある人は、お寺でお焚き上げをしてもらい処分しましょう。