桃の節句といえば雛人形です。雛人形を飾ってその季節感を楽しむのが一つの醍醐味ですよね。
雛人形の中でもサイズが大きいものは、部屋にひな祭り時期の雰囲気を醸し出し、季節感を楽しむのにもってこいだと思います。
ただ、その分サイズが大きい雛人形は収納スペースに困ってしまうことが多々あるのが難点です。
桃の節句以外に飾ることの少ない雛人形だからこそ、使わない時期はスッキリ収納したいもの。正しく収納しないとスペースの圧迫だけでなく、雛人形の劣化を速めてしまうこともあります。
そこで今回は雛人形の正しい収納方法をご紹介します。
時間がないという方でも出来る簡単収納術もご紹介するので、ぜひ一度目を通してみてください。
雛人形の収納方法3選
引き出し付きのケースに入れる
この方法はガラスケースなしの雛人形である、親王飾りタイプをお持ちの方におすすめの収納です。
引き出し付きのケースは省スペースに収まる小さいものが多いので、雛人形の収納にぴったりとなっています。具体的な方法としては、雛人形を1つずつ柔らかい素材の布や紙などでくるんでケースに収納するだけです。
元箱は安い値段でまた購入できるので捨ててしまいましょう。ケースはクローゼットや押し入れなど空いているスペースに収納するとよいでしょう。
ガラスケースごと収納する
ガラスケースタイプの雛人形を使っている方におすすめの方法です。ガラスケースをまるごとクローゼットや押し入れなどのスペースに収納してしまいます。
この方法は雛人形を取り出すのと片付けるのが非常に簡単で、普段忙しくて片付ける時間がないという方にもおすすめです。
ただ、ガラスケースの表面を出しっぱなしだとガラスが割れてしまう可能性があります。そのため、表面を段ボールやプラダン(プラダンポリプロピレン製の段ボール板)などで保護しておきましょう。
季節ものボックスを作る
雛人形の収納にボックスを活用することで、ガラスタイプのものをしっかり保護することが出来ます。またケースがなく人形だけの場合も、人形をまとめて収納できるのでなくしづらいという利点があります。
素材が固いものであれば、ボックスの上に物を置いて収納のデッドスペースを少なくすることもできるのが魅力です。
クリスマスやお正月など季節のイベントで毎回飾り物をするという方であれば、季節の飾り物をまとめた季節ものボックスを作るのもおすすめです。使う頻度の少ない季節ものだからこそ、一つにまとめておくことでなくしにくくなります。
雛人形を収納する際の注意点
寒暖差が激しい場所を避けること
雛人形は寒暖差が大きいと塗装が剥がれたりゆがんだりすることもあるほど繊細なものです。そのため外壁に面した納戸や窓付近といった寒暖差が激しい場所にはおかないことをおすすめします。
風通しが良くて湿気が少ないこと
収納場所に湿気が溜まると、雛人形にカビや結露を発生させてしまいます。そのため収納する前にその場所の結露を確認しておきましょう。
逆に乾燥しすぎている場所も雛人形のひび割れにつながるので気を付けなければなりません。
乾燥しすぎず、湿気が少ない場所としては、自宅の中でなるべく高い位置が良いとされています。クローゼットの天袋や押し入れの上段などに収納しておきましょう。
直射日光を避けること
雛人形の髪や衣装などに使われている絹は直射日光に非常に弱いとされています。そのため、日当たりの良い場所は避けた方が無難です。雛人形を飾る際も、窓際のような日当たりが良すぎる場所はやめておきましょう。
もし収納スペースがない、保管の条件にあった場所が見つからないという方がいればトランクルームがおすすめです。トランクルームは一年中空調が効いているところもあり、雛人形を安心して保管することができます。絶対に劣化させたくないという方も自宅より環境が整ったトランクルームを利用すると良いでしょう。
まとめ
収納する期間が長い雛人形だからこそ、収納方法を間違ってしまうと劣化を早めてしまいやすいです。
正しい保管方法を知っておけば、雛人形の劣化を防ぎ、長い間使用することが出来ます。
収納スペースがなくて困っている方も、ケースやボックスを上手に活用すればスッキリとした収納が可能です。
大切な雛人形を長く使うため、部屋を綺麗に保つためにも、この記事を参考にしてぜひ正しい雛人形の収納を実践してみてください。