準備も大変な上その後の生活リズムや拠点、環境を変えてしまう引越しは、知らず知らずのうちに大きなストレスになっていきます。引越しをしたことがある人ならば、引越しが落ち着くまで気持ちも落ち着かず、なかなかゆっくりできなかったと感じた人もいるのではないでしょうか。
しかしそれは人間だけではありません。そんな様子の飼い主を見て、愛犬もストレスを感じていることが多いのです。引越しでは準備を進めつつも、犬の様子も注意深く見てあげることも大切です。
では、犬がストレスを感じるとどのようなサインを発するのでしょうか。
犬も引越しでストレスを感じている
犬はペットとして親しまれている動物ですが、とても縄張り意識が強い動物です。したがって、飼われている家や生活している範囲を自分のテリトリーとしています。そのため、引越しによって違う家や環境に連れてこられた際、犬にとっては自分のテリトリーではない未知の場所なので大きなストレスを感じています。
また、飼い主が引越しによってイライラしていたり疲れていたりすると、それを犬が感じ取ってしまう場合もあります。
引越しによる犬のストレスサインとは?
まず、一番わかりやすいストレスサインに、トイレを失敗するというのがあります。引越し前はちゃんとトイレでしていたのに、引越した後突然トイレができなくなってしまったら、間違いなくストレスによるものです。
また他にもサインはあります。夜眠れなくなってしまったり、意味もなく吠えてしまったりすることがストレスサインとしてあげられます。常にストレスや不安を感じている状態なので眠れないといったことやなにかを警戒し吠えてしまうということが考えられます。またそれによって下痢などの体調不良を引き起こしてしまうこともあります。
このようなサインを見つけたら、無理に叱ったりせずにストレスを解消させましょう。
ストレスを解消するために
犬が引越し後にトイレができない、吠えてしまうといったサインを出している場合は無理に叱ったりせずに、ストレスを解消する工夫をしましょう。
リトレーニングをする
リトレーニングとは、トレーニングのし直しのことを指します。引越し前と同じような環境を整えてトイレができるようにするかもう一度トイレの仕方を教える必要があります。
また、吠えてしまうというのもリトレーニングが必要です。周りの環境に対しストレスで過敏になっているので、車の音や子供や近所の人の話し声といったことで吠えてしまいます。慣れるまでは音が届かない奥の部屋などで過ごさせるようにしましょう。
さらに、今まで使っていた家具や犬が愛着を持っているクッションなどもストレス解消に効果的です。慣れ親しんだものは安心感を与えるので、引き続き新居でも使うようにすると良いでしょう。
病院の診察を受ける
下痢の症状が出た場合、脱水症状や低血糖といった症状に繋がることもあるので、速やかに病院に連れていってあげましょう。獣医の診断に従って処置をしてあげましょう。
犬のストレスを軽減させる引越し方法とは
犬にとってのストレスは引越し後の環境だけではありません。引越しの移動中は犬をケージに入れて置くことになり、それがストレスの原因になりうることがあります。引越し前からケージに慣れさせておくと当日犬が感じるストレスを軽減させることができます。
まとめ
引越しは人間だけでなく、犬にとってもストレスを感じるものです、引越しにより自分のテリトリーであった環境が変わることで、犬の本能である縄張り意識が刺激され、不安やストレスを感じるようになってしまうことが多いです。犬はストレスを感じると、トイレができなくなる、吠えてしまう、夜眠れないといった症状が現れるので、見逃さないようにしましょう。
ストレスサインを見つけたら叱ったりせずに、トイレなどのリトレーニングを行いストレスを解消させましょう。