引越しは今まで住んでいたところから荷物を全て移動しなければいけない、とても大変な作業です。特に荷造りは計画的に行わないと完了しない可能性もあります。忙しい社会人や引越し日までの期間が短い人の中には、荷造りが終わらない人も多いでしょう。
では、荷造りが終わらない時どのように対処するのがベストなのでしょうか。
荷造りが終わらない原因とその影響、さらに対処方法を見ていきます。
引越しの荷造りが間に合わない原因
引越しの荷造りが終わらない原因は2パターンあります。
1つ目は「計画の見通しが甘いこと」です。引越しの荷造り計画を立てたものの、その計画自体に無理があり、急な仕事や予定で時間が取られて荷造りが終わらなかったという場合です。
2つ目は「梱包のし忘れ」です。タンスの中身や押入れ、ベッド下など普段見えないところにあるものを梱包し忘れてしまい、引越し当日に気付くという場合があります。
荷造りが間に合わない場合の影響
引越し業者は見積もりの際に、引越しにおける取り決めを提示する義務があります。ほとんどの場合、取り決めというものは国土交通省が定めている「標準引越運送約款」というものになります。
「標準引越運送約款」によると、荷造りに関して以下のような取り決めがあります。
第四章 荷物の受取
(荷造り)
第七条
荷送人は、荷物の性質、重量、容積、運送距離等に応じて、運送に適 するように荷造りをしなければなりません。
つまり荷造りが終わっていないとは契約の不履行に該当してしまい、業者が引越しを取りやめてしまうこともできるのです。
しかし、実際の対応としては追加料金を払ってもらい業者が荷造りするのが一般的です。
契約の不履行だけでなく、余計な費用もかかってしまうので荷造りは事前に終わらせるようにしましょう。
引越しまでに荷造りが間に合わない時の対処方法
では、忙しかったり、スケジュールの問題などで荷造りが終わらない時にできるだけお金をかけずに解決する方法はないのでしょうか。
ここでは荷造りが終わらない場合の対処方法を紹介します。
引越し業者と相談する
荷造りが引越し日までに終わらないことがわかった時点で速やかに引越し業者に連絡してください。引越し業者は荷造りのため、当日に担当する人員を増やす、引越しの予定をずらすなどの対応を行ってくれます。
ダンボールに詰められるだけ詰める
荷造りは引越し後の荷ほどきのことも考えて、丁寧に効率よくやっていく必要があります。しかし、荷造りが終わらない場合は、とにかく詰められるだけ詰めてしまい無理やり荷造りを終わらせるという方法もあります。その際、箱の中がぐちゃぐちゃになってしまう覚悟で詰めていきます。
宅配便を利用する
当日、家族や友人に手伝ってもらえるなら新居で荷物を受け取ってもらい、自分は残って荷造りをして宅配便で荷物を送るという方法もあります。宅配便の場合も料金が別途必要になるので注意しましょう。
思い切って処分する
絶対に必要なもの、捨てられないものを優先的に荷造りして運びきれなかったものは思いきって捨ててしまうのも1つの方法です。
まとめ
引越しの荷造りが終わらない原因は「荷造り計画のズレ・甘さ」や「梱包し忘れ」が考えられます。荷造りが終わらない場合、引越しの契約は契約の不履行になってしまいます。その際は、引越し業者に連絡して日にちをずらすか、梱包サービスを依頼する、ダンボールに詰めれるだけつめてみる、宅配便を利用する、処分するなどという対処方法があります。